2009年6月6日土曜日

グールド:シンフォネット第2番(1939)

ケネス・クラーク指揮ロンドン交響楽団 米Albany TROY 202
Naxos Music Libraryへのリンク→http://ml.naxos.jp/work/207862



Naxos Music Libraryでは、シンフォネット第2番という表示になっているが、原題はSymphonette No. 2, "Second American Symphonette"、つまり副題として《第2アメリカン・シンフォネット》という名称が付けられている。グールドには《ラテン・アメリカン・シンフォニエッタ》という曲もあって、紛らわしい。

この曲は3つの楽章で構成されているが、第1楽章はスイングのリズムに合わせて、冒頭の動機が何度も展開される。

第2楽章は《パヴァーヌ》として、ポップス・コンサートなどで独立して演奏されることもある。冒頭に現われるミュート・トランペットの旋律が特に親しまれているようだ。伴奏をつとめるファゴットは特別スイングしているわけではないが、三連符とスキップするリズムがジャズ色を濃くしている。副題にある「アメリカ」は北米を指すということが推測できよう。

第3楽章はチャールストン風なリズム型が支配的。しかしクラシックっぽいがっちりしたリズム型やスイングも混ざってくる。

ロンドン交響楽団は明るい音色のオーケストラだが、ややジャズ的なノリに欠けるところもある。なお、この録音はもともと英EMIからリリースされたが、ここに紹介したAlbany盤は、同じ音源を作曲者の追悼盤として発売したものである。(2002.2.5.改訂、2009.6.6. 改訂)

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