Paul Creston: Symphony No. 2. The National Symphony Orchestra; Howard Mitchell, conductor. Westminster XWL 18456 (LP).
クレストンというと、大半の方は吹奏楽の曲から入られるのでしょうか? 私はクレストンの吹奏楽作品というのを渡米するまで全く聴いたことがなく、この交響曲第2番が最初だったはずです。ボストン大学の図書館にあった、このミッチェル盤でした。第1楽章のスケールの大きな、ロマンティックな音楽に惚れ込みました。
その第2交響曲は1944年に作曲された2楽章形式の作品です。クレストンは同曲を「全ての音楽を代表する2つの基礎-歌と踊り-の賛歌」としています。確かに第1楽章にみられる美しく叙情的な旋律は魅力的で、感情の自然な起伏を大切に、素朴に歌い上げています。おそらくピアノの使用が、ハープでは表現できない、この素朴さにつながっているのではないでしょうか。第2楽章は激しいパッセージがレチタティーヴォ風に流れ出す部分と、白熱したダンスの部分で成り立っています。自然に体が乗り出してくるような音楽です。
クレストンは1970年代の雑誌記事で、近年の作曲家はテクニックの習得に囚われすぎて魂の抜けた作品ばかり作っていると言っているのですが、アカデミズムと自然に距離を保つことが出来たクレストンならではのこのような発想が、力強い第2交響曲の原動力になっているのでしょう。
しかし、そもそもクレストンという作曲家を知ったのはどういう経緯だったのか記憶にありません…。可能性としては《舞踊序曲》のCRIのLPレコードが図書館の除籍資料として置かれていて(無料配布)、当時はまだレコード・プレイヤーを持っていなかったので、とりあえずクレストンという名前に出会い、そこからデータベース検索をして交響曲第2番とサキソフォン協奏曲(吹奏楽伴奏、Dale Underwood独奏→YouTube)を聴いた、ということだったのかもしれません (2019.6.28.執筆の文章にもとづく)
0 件のコメント:
コメントを投稿