Roy Harris: Fantasy for Piano and Orchestra. Johana Harris, piano; The M-G-M Symphony Orchestra; Izler Solomon, conductor.
Harris: Abraham Lincoln Walks at Midnight: A Cantata of Lamentation. Nell Tangeman, mezzo-soprano; Johana Harris, piano; Samuel Thaviu, violi; Theo Salzman, cello.
M-G-M Records E 3210 (LPレコード。Spotifyでは、このレコードの音源にピアノと弦楽のための協奏曲が加わっています).
ハリスが曲を付けた《真夜中に歩くエイブラハム・リンカーン》は、アメリカの詩人バチェル・リンゼイ(Vachel Lindsay)が1914年に発表した詩で、第一次世界大戦の勃発を背景に、平和を願うリンカーンの幽霊がイリノイ州スプリングフィールドの街を真夜中にさまよう様子を描いているそうです。なんでもこの詩は、第一次世界大戦の勃発にあたり、かつてリンカーンが暮らしたイリノイ州スプリングフィールドを舞台に、平和を願うリンカーンの亡霊が、世界の苦難を憂いて真夜中の街をさまよう姿を描いているのだそうです。
この詩については、アフリカ系アメリカ人の女性作曲家フローレンス・プライス(Florence Price)が、この詩を合唱とオーケストラのための合唱曲として作曲していたことが2009年に発見されたそうですが、ロイ・ハリスも1953年に「哀歌のカンタータ」という副題で、メゾ・ソプラノとピアノ・トリオのための作品を作曲していました。
MGMレーベルのレコードは私がアメリカ在住時に通販で入手したものですが、音源そのものについてはデジタル化され、Spotifyでも聴けます。ハリスらしい、崇高で真摯なサウンドが聴けます。
この作品も悪くはないのですが、個人的にはピアノと管弦楽のための幻想曲 (1953) の方に、より深い感銘を覚えます。
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